人はなぜアニメで泣き、何を思うのか
始めに
皆様こんばんは。
SHIROBAKOアドベントカレンダー7日目です。
adventar.org
初めてのブログ、ましてやアドベントカレンダーと言うことで緊張しております。
よろしくお願いいたします。
正直、半信半疑で見始めた
SHIROBAKO自体の存在は知っていたものの、リアルタイムで当時は見ておらず
偶然なのか運命なのか 、今年周りの方々による
異様な 非常に熱いSHIROBAKO推し
があったため見るきっかけとなりました。
白状すると、最初は期待せずに視聴し始めたのを覚えています。
毎期、分け隔てなくアニメは見ているつもりですが
最近アニメで感動したものは?
と聞かれれば「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」をあげる程度で、ストーリー自体に感動して涙したことはあまりありません。
とは言ってもアクション自体の作画や熱い展開には感動することもあったため、
アクションもないし、作監や音楽がとてつもなく良いと言う話は聞いてないし、SHIROBAKO...大したことないだろな ......
と言うのが12話くらいまでの感想です。
面白いと思い始めたきっかけはまた別の機会にでも...(もう過去記事にいらっしゃったりするかも?)
で、実際に泣いたの?
はい、
泣いてしまいました、1話で2回も(26歳・男性)
そりゃもう自分でも引くくらいに
皆さんはSHIROBAKOで泣きましたか?
僕自身、泣いた瞬間に心の中で
あれなんで?
と混乱したため、遅れましたがタイトルの考えに至ったわけでございます。
僕にとってのゲリラ(豪雨)回
僕が泣いた回は2回とも「エピソード18:俺をはめやがったな!」と偏ってます。局所的豪雨です。
1つ目は、鈴木さんが「ありあ役」を演じるにあたり『心なんてもう、捨てちゃったから』と言うセリフがうまく嵌らず、行き詰まってしまったところです。
稲浪「ペットボトルは?」
鈴木「もう捨てちゃいました。」
稲浪「はい、もう一度」
鈴木「もう...捨てちゃいました。」
稲浪「じゃあその感じで!」仏かな?
思わず、「おぉっ....」と声を漏らしてしまいました。
直接的な表現で改善させるのではなく、あくまで鈴木自身の表現として間接的に答えに導く
上司の鑑ですね。
2つ目は、大倉さんです。
宮森との出会いは、お仕事の依頼のため毎日電話をかけるも繋がらず
最終的に見つけ出したのは通いづめているという居酒屋にて、ぐでんぐでんに泥酔しているところでしたね。
酔っ払っているとはいえ、宮森は大倉さんに
仕事の依頼の話をつける事ができました
翌日、宮森があってみると....
大倉さん「すまんが、昨日のことは忘れてくれ。仕事の依頼は受けない。」
正気かよ
まぁなんやかんやあり
無事、仕事の依頼は受けてもらえることに...
...
... ...
... ... ...
しかし翌日...
「二週間くらい大倉さん休みっすよ」
正気かよ
他にも別の関連業者との連絡取れなかったり、スケジュール調整しなきゃなどetc...
波乱に溢れた展開となったわけです。
この時点での大倉さんへの僕の評価は
案の定、碌でもないダメ親父
でした。
そしてEDへ...
何の気なしに昨今では当たり前となったCパートを見ました。
あの親父がいました。やっぱりでした。
やっぱ碌でもない親父だったなぁ〜
社会人ってまともなやつの方が少ないのかぁ〜
だからおっさんって嫌いだわぁ〜
などなどと思っていましたが
おっ?
ごめんダメだ、泣いてた
以下、かなり個人的な理由ですのでご容赦を
僕はなぜ泣いて、何を思ったのか
稲浪さんと鈴木の箇所については、視聴した当時は転職したばかりで
前職で色々な経験もあり 、理想的な上司の立ち振る舞いを見て
現実と今見ている目の前の理想的なやり取りのギャップに耐えきれなかったのでしょう。
『僕の考える良い人』と一言で言うと稚拙な表現で申し訳なく感じますが、
少なくとも僕にとって目指すべき人物、指標の一つであると確信しました。
大倉さんについては、そもそも
別に良い人だと思っていません。
だって報連相は雑だし、酒に溺れるしろくな奴じゃない。
でもきっと仕事を任せれば自分なりの最高の環境で、最高の結果を出すのでしょう。
そんな典型的に『不器用な』おっさんは、どことなく僕の父に似ていたのです。
僕が5歳の頃までは、父も絵描きでした。
今では職こそ違いますが、実家に帰るたびに楽しそうに絵を描いているのを見かけます。
そんな父は、大倉さんのように『不器用で』『お酒が好きで』『言葉足らず』 でした。
そして大倉さんが父と被り、色々なものがフラッシュバックした結果
24:12〜24:27(Amazon Prime videoより)の15秒間は、
僕の涙腺を崩壊させるには十分すぎる時間でした。
まとめ
僕にとってアニメで泣く時は、
『自分と作品の共通点が共鳴した瞬間』なんだと考えています。
そしてその瞬間に、ふと自分の思う大切なものを思い出していることに気が付きました。
稲浪さんと鈴木であれば、僕が忘れかけていた『なりたい大人』。
大倉さんの不器用さからは、普段意識することのない『家族がいる』という忘れがちなこと。
そしてその瞬間は僕にとって、かけがえのないきっかけであり
SHIROBAKOを見ていなければ、下手したら忘れたままだったものかもしれません。
以上はあくまで僕にとっての見解ですが、
皆様がアニメで泣く時はなぜなんでしょう?
もしかしたら僕と同じで、
何かを思い出してはいるものの、気がついていないだけかもしれません。
やっぱSHIROBAKOっていいアニメだよね
ってことです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまたどこかで